仕事明け



放射光施設と呼ばれるところで実験+ユーザーサポート.
分子からの電子の放出の空間分布,というのを計測していた.

フォーカスとかスペクトルのキレとか,
全体を写す時,部分を拡大する時に人の脳が処理し得る情報とか.
他には,発表(研究の場合,最終目標は論文)するのに必要なデータの取り方だとか,
わからないところがあっても取り敢えず撮っておくとか,
同じ試料は必ずしも再現できるかわからないから,取れるものは撮っておくとか.
ナノメートルの世界だからこそ問われる精度はあるけれど.

これがなんだかんだで長引いて5週間経ってようやく終わり,
ちょっとハイになっててとりあえずカメラを持って出かけた.
自転車で30分とか40分とかそのくらいかかった.
公園は山の中にある.この辺は盆地なんだなあと思う.

帰り道にお風呂屋さんがあるのはよかった.
家に着いてデータをみたら10枚とちょっとしか撮ってなくて悲しかった.

来月こそは海の方に行ってみよう.

映画



家にいて映画を見た.最近,2本.

「リリーのすべて」
「キャロル」

ざっくりとはどちらも人の在りたいと思うところを希求する話.演出や小道具と呼ばれるところの一部なのかサブテーマなのかわからないけれど,タイトルネーム(リリーとキャロル)の二人の在り方が絵画と写真にそれぞれ導かれる様が垣間見える.アートが人をディレクションする技術というのは普遍的で根本的に共通の認識なんだと思った.

ランドスケープを写すってどういうことなんだろう.地球に写真を見せたってしょうがないだろうから,どうしたって人をめぐる技術なのかな.

おさまり具合



数か月ぶりに知り合いに会った.手持ちのコンデジカメラが小さく見えたので変えたのかと思ったら,私の記憶にあるそれだった.自分の散歩用のカメラも前より一回り小さい.気がする.

写真を撮る用のカメラがなんとなく手に収まる気がして,そちらをかけて散歩にでかけた.自分は身軽なのにカメラはゆっくり写していくからちぐはぐな道行きだった.

写真集


イギリスから来ました.

月に行くのは火星に行くため.

いつか写真を取るために惑星に赴くような時が来たら,視線はきっとその先に向く.

研究もたぶん,この1年を過ごすことは5年後を過ごすためにあるんだと思う.